遊林寺|真宗大谷派(東本願寺)

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欲ではなく願いが満足していく人生

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愛欲に沈み迷う者

 

「人間は欲が無くなったら生きていてもつまらない。」

この言葉をもう何度も聞かされてきました。

 

もっとこうなったらいい、ああなったらいい、あれが欲しい、これが欲しい。

人にもてはやされたい、自分の言う通りに人をさせたい、いい人ねと云われたい。

気が付けば、人や物を自分の欲望を満たすための道具にしていませんか。

 

仏の教えに照らされて静かにかえりみると、「人生とは自分の欲望を満たすことだ」こう考えて、その事に疑いも持たずに歩んでいる姿に出会うのではないでしょうか。

 

勿論、欲にもいろいろあります。誰にでも、どんな時代でも、どこの国でも普く通じる根本の意欲を本願(本当の願い)といいます。その願いが私たちを歩ませる原動力になるのです。そして迷いに沈まないようにと何時でも願ってくれているいのちと共に歩み続けるのです。

 住職 釋淳照

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