遊林寺|真宗大谷派(東本願寺)

kurouwoseoi

苦労を背負い生きることを立派というのです

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できれば苦労しないで生活したいと思っているのは私だけではないと思います。ふと気付けば「私は何でこんな苦労をしなきゃならないのか…」愚痴が知らぬ間にこぼれていたりしませんか?

今や「若いうちの苦労は買ってでもしなさい。」という年長者の教えは消滅してしまったようですね。

なぜか苦労に価値(意味)を感じるのは苦労しているその時ではなく過ぎ去ってから当時の自分を顧みて感じる事なのでしょうか。

 

ところで、この人は「立派な人だなぁ」と感じる人に出会う事があります。

よくお話を聞くと「あぁ苦労したんだなぁ」と思う事がよくありませんか?

なお、辞書で「立派」を引くと「堂々としていてうるわしいこと」。うるわしさの中味は背負ってきた苦労ということですね。

それにしても苦労は背負わずにかわして、逃げて、言い訳して、人のせいにして、そんな人生を世渡り上手ともいいますね。

さて、仏さまから私に願われている道は…。

住職 釋淳照

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