遊林寺|真宗大谷派(東本願寺)

自分の至らなさを思い知ったとき

自分の至らなさを思い知ったとき その自覚が実のある未来を必ずひらく

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至らない自分の姿は何とも情けないものです。その為か、あれやこれやと言い訳が山のように溢れ出てきて、なかなか至らなさを思い知るところに到達しませんね。

先日、テレビの番組で失敗を恐れて間違わないように、転ばないようにと意識するあまり、こじんまりし、萎縮してしまっている姿を問題視するシーンを目にしました。失敗を恐れて失敗しないであろうことしかしない。これは一見賢いようにも見えてきます。しかし、そこには人としての成長も深まりも奪われていくという悲しい闇が潜んでいるのです。失敗は時に辛い思いですが、そこからの課題さえ見い出せれば、失敗した者に大きな力を与えます。言い訳をしていないで受け止め、真向かう力が仏様から供えられた時、失敗も未来も「だいじょうぶ」と言える感覚に満たされるのでしょう。

住職 釋淳照

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