遊林寺|真宗大谷派(東本願寺)

2019.8.9月案内はがき法語面 (書き出し)

今、私が大事に生きていけるのは「お陰さま」のおかげ

いろんな人に支えられたり助けられたりして私たちは生きています。

「自分一人の力で生きている」なんてそんな厚かましいことは、口が裂けても言えるものではありません。ところが「お陰さま」という言葉は、文字通り「かげ」になって支えてくださっているものに敬意と謝意を表す言葉であって、場合によっては全く目に見えない時もあります。そしてそれは、自分から「支えてあげたよ」と主張することもなく、ひっそりと、いつの間にか「支えになっている」というのが本当のところでしょう。ですから、普段何気なく生活をしている私たちは、何かのご縁によって「お陰さま」の事実にふっと気付かせていただくわけです。

不可思議なことは、私が「お陰さま」の存在に気付いても気付かなくても「お陰さま」そのものは、いつでも私を支えてくださっているのだということです。全く私の意識・注意の及ばないところでの支えがあるのです。そのお支えをどのように受け取り、そして応えていくのかを、私たちは問われているのではないでしょうか。

釋法遵

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